アメリカでは州によって銃の保持が許されている程、私立刑事に近い役割が確立されています。司法取引の材料を集める作業を探偵が任されることもありますし、警察と連携を取りながら事件の解決に向けて立ち向かうことも、アメリカの探偵のお仕事です。ですから浮気調査のようなプライベートの依頼と同じかそれ以上に刑事事件に絡む依頼も多く寄せられますが、日本ではあまり刑事事件の依頼が舞い込むことはないそうです。 ただし、詐欺事件の被害者から被害の状況や詐欺師、詐欺団体の悪事の証拠確保を依頼されることは多々ありますし、いじめや嫌がらせ、ご近所トラブルなどの解決の為探偵サービスが利用されるケースも増えています。また、高齢者や障害者がご自宅や施設で虐待されることも残念ながら急増してますので、虐待が行われていないかどうか確認したり、虐待の事実がある場合、証拠を押さえる為に探偵事務所が動く可能性があります。 日本の場合、警察は事件が起こる前から民事事件に介入するのが難しくなっていますし、探偵事務所が活躍する場面は多岐に渡ると言えます。確かに探偵事務所に依頼すると費用はそれなりにかかりますが、状況によっては実際に事件が起きて警察が動くのを待つ間に、生命が脅かされる危険性もありますよね。実際、多くの悲惨な事件の被害者が被害に遭ってしまった後、「探偵でも弁護士でも誰かに助けを求めていれば良かった…」と口にしています。 例えば詐欺事件に遭った時も素人個人では被害に遭ったことを客観的に証明することすら難しく、裁判になった時も相手が優秀な弁護士をつけてしまうとしっかり戦えない恐れがあります。けれどそんな時、早い段階から探偵事務所に証拠集めを依頼しておけば、裁判でも客観的な証拠を差し出して有利に戦うことが可能です。