探偵の歴史
今日は探偵の歴史について書いてみます。現在アメリカでは探偵に関する公的な資格もある程、職業としてしっかり認められていますし、州によっては探偵が武器を保持することも許可されています。公的な資格のない日本ではまだまだ探偵と言う職業の認知度が低いのが現状ですが、ここ数年様々なサービスを展開する探偵事務所を続々と起業したり、探偵育成専門学校が登場するなどこれまでの日本の探偵の歴史が大きく塗り替えられようとしています。 そもそも世界的な探偵の歴史を遡ってみると、最初に今のような探偵と言うお仕事が始まるようになったのは19世紀後半だそうです。具体的には日本では明治時代にあたる1889年、イギリスで現在のような探偵が誕生しました。その後アメリカでも探偵が活躍するようになり、日本で一番古い探偵事務所も明治時代に存在したと言われています。日本で最初の興信所は1892年に外山脩造によって設立された「商業興信所」ですが、その前年にも新聞に探偵業を思わせる広告を出していたと伝えられています。 探偵は依頼者の秘密を守らなければなりませんが、依頼を実行するとなると調査対象者のプライバシーを損害することになり、任務全うと人権問題の間に挟まれてジレンマに陥ってしまいます。 この探偵特有の問題を受け、2007年には「人の生活の平穏を害する等個人の権利利益を侵害することがないようにしなければならない」と規定した探偵業法が定められ、日本の探偵の歴史に新たな1ページが加わりました。